年金を軸にした老後の備えとは

では悠々自適な老後を夢見る場合、どれくらいの資金が必要になるのでしょうか。これは見込める年金額と老後の生活費を算出し、その差分に老後の期間をかけ合わせて計算できます。

年金額は平均だけを参考にするのではなく、ねんきんネットなどで試算してみましょう。また「悠々自適な生活」にかかる費用も、具体的に思い描いてみることが必要です。持ち家ならローン返済後は生活費が下がりますし、教育費もかかりません。意外に少ない費用で過ごせると気づくかもしれません。

ただし、過少に算出するのは危険です。月々の食費や光熱費だけでなく、家の修繕費や冠婚葬祭費、孫へのお小遣いや旅行費用なども見込んでおきたいところです。

さらに、医療費や介護費用、老人ホームへの入居費用なども考える必要があるでしょう。

これらの費用をきちんと算出するのは、意外に難しいものです。年金見込額、そしてリタイヤまでの収入・支出の予定をざっと書き出してみましょう。ざっくりとした「不足額」が見えてきますね。

年金だけではとても生活できないとわかれば、そのぶん自助努力も必要です。貯金だけではなく投資も視野に入れて、しっかり準備をすすめましょう。

参考資料

LIMO編集部