この記事の読みどころ
- 景気ウォッチャー調査によると、国内の景況感には着実に持ち直しの動きが出ているようです。
- 11月は精彩に欠けた日本の機械受注ですが、12月はプラス圏回復の市場予想です。
- 前回は2004年1月以来の高水準となった米国ミシガン大学消費者態度指数が注目されます。
今週発表される経済指標の中から、特にマーケットインパクトを与えそうな経済指標をいくつかピックアップしてみました。ぜひチェックしましょう!
国内の景況感は踊り場脱却となるか
2月8日(水)14:00に、1月景気ウォッチャー調査(現状判断DI)が発表されます。
同指標は内閣府が公表し、実際の景況感を敏感に感じているタクシー運転手や飲食店経営者などを対象に調査したもので、特に現状判断DIとTOPIXには強い相関があります。
前回、12月の同指標は51.4(現状判断DI)で前月から横ばいとなり、景況感の節目となる50.0を2カ月連続で上回りました。
今回、1月の同指標の市場予想は51.8(同)となっており、着実に持ち直しの動きが出てきていると言えそうです。
精彩を欠く日本の機械受注
2月9日(木)8:50に、12月の機械受注(船舶・電力を除く民需、前月比)が発表されます。
同指標は内閣府が公表し、約6カ月から9カ月先の民間設備投資動向を示す先行指標です。
なお、機械受注をチェックする際は、船舶・電力向け受注といった景気局面との相関性が低い業種を除いた「船舶・電力を除く民需」の受注額(前月比)をチェックしましょう。
前回、11月の同指標は-5.1%(同)と2カ月ぶりに減少に転じ、精彩を欠く内容となりました。
今回、12月の同指標の市場予想は+3.1%(同)とプラス圏に回復する見通しとなっています。
2004年1月以来の高水準となった米国ミシガン大学消費者態度指数
2月11日(土)00:00(日本時間)には、米国の2月ミシガン大学消費者態度指数・速報値が発表されます。
同指数は、ミシガン大学のサーベイ・リサーチセンターが公表し、消費者信頼感指数より先行して発表されるため、マーケット参加者の注目も高いものとなっております。
ただし、同指数は調査対象が300人と少数のため、非常にブレが大きい点には注意したいところです。
前回、1月の同指数は98.5と、2004年1月以来の高水準を達成しました。
今回、2月の同指指数の市場予想は97.9となっており、今後の動向に注目が集まりそうです。
【参考情報】各経済指標の元データ
景気ウォッチャー調査は内閣府のウェブサイト、機械受注は内閣府のウェブサイト、米国ミシガン大学消費者態度指数は同大学サーベイ・リサーチセンターのウェブサイトをそれぞれご参照ください。