「ゆたかなシニアライフ」のために、現役世代ができる工夫とは?
さて、先ほど出てきた「3800万円」のようなまとまった金額を目指して貯蓄することを考えた場合、どのような方法があるでしょうか。
答えの一つに「資産運用」が挙げられます。「複利による長期積立」をかしこく活用することで、効率よくお金が育てていくことも可能です。
複利の説明としてしばしば使われるのが「利息に利息が付く」という表現。雪だるまを転がして大きくしていく、あのイメージにもたとえられます。
「最初は小さい玉でも、転がせば転がすほど大きくなる」金融の世界でも同じことが言えるのです。
将来に向けた大きな資金をつくるための最大の武器は、「時間」といってよいでしょう。誰もが平等にもっている「時間」を有効活用し、複利のメリットを最大限に活かしていきたいものですね。
また、伸びしろのある「成長資産」に、“長期・分散・積立“で投資をしていく視点を、ぜひ持っておきたいところです。
つみたてNISAやiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)の活用を検討してもよいでしょう。いずれも投資信託等を中心とする金融商品を、自分で選び、自己責任で運用していく制度です。
最適な資産運用の方法は人それぞれ。まずは情報収集からスタートしてみましょう。
参考資料
- 総務省統計局「令和2年国勢調査」
- 財務省 「2025年、高齢者1人を現役何人で支える?」
- 厚生労働省年金局「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 高齢社会白書(2019年)参考記事 「2018年は2.1人で1人、2065年には? 何人の現役層が高齢者を支えるのかをさぐる」