「苦労が多い」と感じる専業主婦は56.7%

では、専業主婦の方は今の生活に満足しているのでしょうか。ソニー生命が全国の20歳~69歳の女性1000名に行った「女性の活躍に関する識調査2020」(2020年10月27日公表)より、専業主婦(293名)の本音をみていきましょう。

専業主婦の方で「現在の生活に満足している」と答えたのは58.4%。およそ6割の専業主婦は今の生活に満足しているのですね。

一方で「本当は外に働きに行きたい」と思う専業主婦は28.3%。子どもが小さいから、今はあえて専業主婦を選択しているという女性も多いでしょう。とはいえ「子育て後の再就職は厳しい」と65.2%が感じています。

「専業主婦は苦労が多いと思う」と思う女性は56.7%です。家の中での家事育児は無償労働ゆえ、人によって捉え方が変わり、やって当たり前と思われてしまう場合もあります。また、慣れない家事育児に苦労したり、子どもが小さな頃は外に出る機会が少なく孤立しやすかったりなど、専業主婦ならではの苦労も多いでしょう。

外に出れば、家事育児は有償労働になります。同調査より、日々の家事・育児や地域社会での貢献などを時給に換算するといくらになると思うのか、その平均額をみてみましょう。

  • 「(未就学児の)育児・世話」1673円
  • 「(小学生以上の子どもの)育児・世話」1376円
  • 「PTA活動」1286円
  • 「親戚づきあい」1200円
  • 「食事の準備・後片付け」1184円
  • 「掃除・洗濯」1030円
  • 「地域とのつきあい(自治会・町内会など)」1016円

※ソニー生命調べ

トップ3は育児関連が占めました。上記は専業主婦だけでなく、働く女性、また男性も行っていることですね。それだけ家事育児が大変なことが分かります。