来年の福袋の予約が始まっていますね。

昨年は、何十万円の宿泊プランといったものや150万円の黒毛和牛一頭、800万円以上の絵画や2021万円の純金酒器セットといった高額の福袋もありました。

福袋の原型を江戸時代の「恵比寿袋」とする説があります。これを販売していたのは日本橋にある呉服店の「越後屋」。冬物の売り出し時期にあわせて、1年の裁ち余りの生地を袋に入れて販売していたところ、評判となったそうです。

また明治時代に始まったとされる説も。その一つが「いとう呉服店」によって始められた「多可良函(たからばこ)」。これらが人気となり、昭和以降に全国の百貨店で販売される「福袋」となりました。((※大丸松屋「福袋の歴史」)

夢が詰まっている福袋ですが、将来開けることになる「年金(※編集部注)」という名の福袋に夢はあるのでしょうか。

今回はこの「年金」に注目し、今の年金受給者がいくら基礎年金と厚生年金を受給しているのか確認していきます。

【参考記事】「基礎年金と厚生年金」結局いくらもらえるの?

基礎年金「みんなの受給額」平均はいくら?分布図を確認!

年金制度は「2階建て」などと呼ばれますね。

1階部分が国民年金(基礎年金)、2階部分が厚生年金です。

老後に受け取る年金は、現役時代の加入状況によって人それぞれ。

1階部分の国民年金(基礎年金)は、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全ての人が加入対象です。自営業やフリーター・学生などの「第1号被保険者」、会社員や公務員などの「第2号被保険者」、そして第2号被保険者に扶養される配偶者(20歳以上60歳未満)の「第3号被保険者」に区分されます。

この1階部分に相当する国民年金(基礎年金)の保険料を全期間(40年間)納めた場合に受け取れる「満額」の年金額は月額で6万5075円、年額で78万900円でした(いずれも2021年度)。