老後の資金は自分自身で準備する

ここまで、国民年金と厚生年金の受給額事情を紐解いてきました。

国民年金のみを受給される予定の方については、自分自身で公的年金を補う必要があると言えるでしょう。

今のうちから、付加保険料の納付や国民年金基金、iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)など国の制度を利用して「自分で準備」できれば、老後の安心に繋がるかもしれません。

また、国民年金と比較すると十分な金額に見える厚生年金ですが、受給できる金額は現役時代の働き方が大きく影響することを忘れないでくださいね。

そのため、将来いくら受け取ることができるのか、今のうちから確認しておくことをお勧めします。特に40代までのみなさんには、ねんきんネットへの登録をおすすめします。

年金記録の確認だけでなくシミュレーションを活用し、将来受け取る年金の見込額まで計算することができるからです。(50代になると、「ねんきん定期便」で見込額まで確認ができます)

そうすれば、今からどのくらいの金額を準備したらいいのか、自ずと導かれることでしょう。目標額にあった、資産運用を活用することができれば、悠々自適なセカンドライフが現実になるかもしれません。

資産運用は「時間を味方につける」

資産運用のポイントは、できるだけ早めにスタートし、「時間」を味方につけることです。長期運用すればするほど、お金は複利効果で育ちやすくなります。

コロナ禍での2度目の年の瀬。新たな脅威「オミクロン株」の登場に、今年も自宅でゆっくり過ごそうと考えている方も多いかもしれませんね。

そんなおうち時間で、自分の『マネープランの契約更改(資産運用の見直しなど)』を検討してみてはいかがでしょうか。

参考資料

吉田 奈都子