60代世帯の貯蓄の現状から「働く世代」がすべきこと
ここまで60代世帯の貯蓄と金融資産の内訳を見てきました。計画的な資産運用は、貯蓄額を増やすにあたり、とても大切なポイントとなります。
ここからは働く世代向けに資産運用の二つのポイントをご紹介します。
その1 「複利・長期・積立」投資の視点を
資産運用は長期目線で考えていきたいものです。
複利のメリットは、時間の経過とともに「増え方」が加速する点。運用期間をできるだけ長くとり、雪だるま式に資産を増やしていけるとよいですね。
さらに、毎月定額を積み立てる「積立投資」の形式であれば、購入のタイミングが分散されます。ここで高値づかみを防ぎ、リスクの低減・リターンの安定が期待できます。
その2 リスクに備える「保障」も大切に
これは「その1」を実現するために、とてもたいせつになってきます。
長期間にわたって資産形成を続けていくことを想定した場合に、ぜひ持っていただきたい「リスク管理」の発想です。
勤務先の廃業や倒産、ご自身の病気やケガ、はたまた介護離職など、さまざまな事情で収入が減ったり、無収入となる可能性は、誰にでもあります。
「万が一」の事態に備え、保険商品などで「最低限の保障」を準備しておかれることをお勧めします。