花が少ない今の季節、庭にカラフルな彩りを添えてくれるビオラとパンジー。丈夫で手軽に育てられることもあり、今も昔も不動の人気です。
ビオラとパンジーは冬を越して翌春までキレイな花を咲かせ続けます。健康に育て花を長く楽しみたいなら、適切な施肥は欠かせません。
今回はビオラとパンジーに適した肥料の選び方や適切な与え方、注意点などを解説します。
ビオラ・パンジーの肥料の選び方
【ビオラ・パンジー】
- スミレ科スミレ属
- 一年草
- 原産地:ヨーロッパ
- 参考価格:100~300円前後
春まで次々に花を咲かせるために必要なことは、適切な肥料の管理です。ビオラとパンジーに適した肥料を選ぶために、まずは肥料の三大要素の配合比率をチェックしましょう。
植物が育つために必要な栄養素の中でも、特に重要な3種類のことを肥料の「三大要素」と呼びます。この三大要素とはN(チッ素)、P(リン酸)、K(カリ)を指します。
三大要素には、それぞれ下記の役割があります。
N(チッ素):葉の緑色をキレイにする、植物体全体の働きをよくする、葉肥
P(リン酸):開花や結実を促進させる、根の伸長、発芽、花芽のつきをよくする、実肥
K(カリ):根や茎を丈夫にする、病害虫や寒さに対する抵抗力をつける、根肥
この三大要素の配合比率が、肥料選びにはとても大切です。肥料を選ぶときは、これら三大要素の配合比率を確認し、目的に合うものを選びましょう。
ビオラとパンジーの場合、花を絶え間なく咲かせ続ける植物なので、P(リン酸)が多く配合された肥料を選ぶのがおすすめ。生育に必要なエネルギーを補い、花を長く楽しむことができます。
もちろん三大要素の配合が同率でも構いません。肥料として効果が十分期待できます。
ビオラとパンジー専用の肥料も販売されているので、そちらを使ってみるのも良いでしょう。ビオラとパンジーに特化した必要な栄養素がしっかり配合されています。