新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が私たちの暮らしを一変させてから、早くも2年が経とうとしています。働き方や生活スタイル、お金の使いみちなど、さまざまな角度から生活を見直した人も多いことでしょう。
特に「食」については、買い物回数を控えてまとめ買いをしたり、お取り寄せやフードデリバリーブームが再燃したりなど、大きな変化があった方も多いのでは?
そこで改めて気をつけたいのが食費の増加です。これは若い世代だけでなく、年金世代の方にとってみても同じではないでしょうか(※編集部注)。
自炊に疲れてお惣菜やデリバリーなどに頼りすぎた場合、エンゲル係数(家計の消費支出に占める飲食費の割合)が思いのほか高くなっているかもしれません。
そこで今回は、世代別の家族の食費についてフォーカスしていきたいと思います。
【※参考記事】年金世代「みんなの食費」平均ひと月どのくらい?
世代別「ひと月の生活費」ってどのくらい?
まずは全体の支出額について、総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)二人以上の世帯―2020年(令和2年)」第3-2表をもとに、見てみましょう。
年齢階級別の二人以上世帯の消費支出
平均:27万7926万円
- ~29歳:25万6544円
- 30~39歳:26万7618円
- 40~49歳:31万5958円
- 50~59歳:32万9937円
- 60~64歳:29万3170円
- 65~70歳:27万4798円
- 70~74歳:24万6656円
- 75~79歳:23万977円
- 80~84歳:20万8996円
- 85歳~:20万413円
支出のピークを迎えるのは50代。
育ち盛りの子供がいる世帯では、食費や教育費、娯楽費にも出費がかさむことでしょう。リタイア層である60代以降は、徐々に支出が減っているのがわかりますね。