みなさんの「エンゲル係数」はどれくらいですか。「エンゲル係数」とは消費支出合計に占める食費の割合です。この数値を知ることで食費にお金をかけすぎていないかを確かめることができます。
総務省統計局の家計調査によると、全年代の平均のエンゲル係数は27.5%ですので、消費支出の4分の1ほどが食費ということになりますね。現役世代の方は会食等や育ち盛りのお子さんがいることでエンゲル係数が高いイメージでしたが、実は年金世代のエンゲル係数の方が高いのはご存知でしょうか。
今回はそんな年金世代のひと月あたりの食費にフォーカスしていき、年金世代の生活を支出からながめていきたいと思います。
関連記事 厚生年金「ひと月25万円以上」受給する人の割合は?
全年代の生活費は、ひと月いくら?
年金世代の生活費が他の年代と比べてどうなのか、全世代の月の生活費(※消費支出)から見ていきましょう。
総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)二人以上の世帯―2020年(令和2年)(第3-2表)」によると下記の通りです。
※消費支出とは、いわゆる生活費のことで、日常の生活を営むに当たり必要な商品やサービスを購入して実際に支払った金額です(総務省統計局「家計調査 用語の解説」)
年齢階級別の二人以上世帯の消費支出
平均:27万7926万円
- ~29歳:25万6544円
- 30~39歳:26万7618円
- 40~49歳:31万5958円
- 50~59歳:32万9937円
- 60~64歳:29万3170円
- 65~69歳:27万4798円
- 70~74歳:24万6656円
- 75~79歳:23万977円
- 80~84歳:20万8996円
- 85歳~:20万413円
65歳以上の年金世代は、65~69歳を除き現役世代より生活費が少ないですね。生活費が最も多いのは50代、次いで40代です。40~50代は子育て世代ですので、食費や教育サービスなどにお金がかかっていることが想像できますね。一方で、最も生活費が少ないのは85歳以上世帯です。