コロナ禍で迎える2度目の師走。新たな変異株である「オミクロン株」の猛威が、私たちの健康と暮らしを脅かし始めています。

緊急事態宣言の全面解除後、各地の観光スポットで見られたのは、私たちが取り戻した「束の間の日常」だったのかもしれません。

旅好きのみなさんであれば、年明けに再開が見込まれていた「Go To トラベル」の行方も気になるところです。年金世代のみなさんのなかには、老後のゆとり時間にめいっぱい旅行を楽しむつもりでいらした方も多いでしょう。

コロナとのたたかいが終わった暁には、思う存分、季節の景色を味わいながら、ゆったり旅行を楽しみたいものですね。

さて、そこで気になるのが「出費」のこと。特に老後を年金収入で暮らしている方にとっては悩ましい部分でもあるでしょう。

そこで今回は、65歳以上の無職世帯のなかでも夫婦世帯の家計収支を見ていきます。これから今後老後を迎える40・50代の方も必見の内容です。老後を見据えたマネープランを立てるうえで参考となるでしょう。

65歳以上・無職「夫婦世帯」の収入と支出

総務省統計局の「家計調査年報(家計収支編)2020年(令和2年)家計の概要」から、「65歳以上・無職世帯」(夫婦世帯)の、ひと月の家計収支の平均値をみてみましょう。

65歳以上・無職「夫婦世帯」の収入

収入合計:25万6660円

【内訳】

  • 社会保障給付(公的年金など):21万9976円
  • 仕送り金:531円
  • その他:3万6153円

65歳以上・無職「夫婦世帯」の支出

支出合計:25万5550円

【内訳】

非消費支出計(税金や社会保険料):3万1160円

消費支出:22万4390円

  • 食費:6万5804円
  • 住居:1万4518円
  • 光熱・水道:1万9845円
  • 家具・家事用品:1万258円
  • 被服及び履物:4699円
  • 保健医療:1万6057円
  • 交通・通信:2万6795円
  • 教育:4円
  • 教養娯楽:1万9658円
  • その他の消費支出(交際費や諸雑費など):4万6753円

65歳以上・無職の夫婦世帯の「ひと月の家計の収支」は、1110円の黒字となりました。