働き方の多様性が進むいま。

「会社員として厚生年金に加入していた時期はあるけど、現在は自営業」という方や「結婚するまでは厚生年金に加入していた」といったケースなどで、年金はほとんど「基礎年金(国民年金)だけ」という方もいらっしゃるかと思います。

厚生年金の場合、年収を上げることで将来の年金額を増やす努力ができますが、「基礎年金だけ」の場合はどのような方法が考えられるでしょうか?

そこで、本日はFPの私より、「基礎年金」にスポットをあてて年金を増やす方法について解説したいと思います。

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年金のキホンをおさらい!

はじめに公的年金のしくみを確認しましょう。「年金制度は2階建て」といわれますね。基礎年金(国民年金)・厚生年金の2つの年金制度で構成されます。

1階部分は年金制度の土台となる部分。国民年金、基礎年金などと呼ばれますね。日本に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務があり、一律の年金保険料を納めます。

未納期間分を満額から差し引く形で、受給額が決まります。老後の受給額の個人差はさほど大きくありません。

2階部分の厚生年金は、会社員や公務員などが、基礎年金に上乗せして加入します。老後は「老齢基礎年金+老齢厚生年金」の併給です。

厚生年金は、現役時代に収入に応じた保険料とその納付期間によって老後の受給額が決まります。