2017年1月30日にヤマトホールディングス(9064)は2017年3月期第3四半期累計(4-12月期)決算を発表。同社は売上高に当たる営業収益は引き続き増収を維持しているにも関わらず、2017年3月期通期の営業利益及び親会社株主に帰属する当期純利益(以下、当期純利益)の業績予想の下方修正した。この修正は株価にとっては「ネガティブ」と投信1編集部は見ている。
決算ハイライト
営業収益は前年同期比+3%増、営業利益は同▲7%減、当期純利益は同▲6%減となった。第2四半期決算までは増収増益ペースで来ており、第3四半期での減速はネガティブサプライズだ。
今回、2017年3月期の会社による業績見通しも下方修正をしている。営業収益は前回予想を維持したものの、営業利益は650億円から580億円へ、また当期純利益は390億円から340億円へ修正をされている。
下方修正の理由として挙がっているのが、人的コスト負担増だ。デリバリー事業で利用窓口の拡大や通販事業者への拡販などにより取扱数量が増加したものの、人手不足により、外部のリソースを含めて人的コスト負担増が利益を圧迫した。
ここに注目!
業績下方修正の背景が人手不足ということで、短期的にどこまで対応ができるのかは見通し難いが、作業や配送の自動化を含めた長期的な戦略に投資1編集部は注目している。
LIMO編集部