年収ゾーン別「給与所得者数」(2020年)
ここからは、国税庁の「令和2年分 民間給与実態統計調査結果」より、現役世代がどのくらい稼いでいるか見ていきます。
給与階級別給与所得者数(男女計)
1年を通じて勤務した給与所得者・合計:5255万957人
年収500万円未満の割合は約7割、年収1000万円以下になると95.4%です。つまり、単身で年収1000万円は非常にレアケース。
そうなれば、夫婦で頑張って稼ぎ、貯蓄をコツコツしているのが想像できます。しかし、貯蓄を増やすには「世帯年収を上げる」だけではなく「お金に働いてもらう」ことも大切です。
さきほど確認した有価証券が貯蓄に占める割合は、平均11.5%と非常に低い結果でした。
ちなみに、金融庁「人生100年時代における資産形成」(2019年4月12日)には、興味深いデータがあります。
1998年から2016年の20年間で、家計の金融資産がどのくらい増加したかをみると、アメリカは8倍超、日本は2倍程度。また、運用リターンによる伸びは、アメリカ2.7%、日本1.4%と差があります。
そこで、次では家計金融資産の内訳を、日米で見比べてみましょう。