基本のやり方

それではダーニングの基本のやり方をみていきましょう。機織りをイメージするとやりやすいですよ。

【1】ダーニングを施す範囲を決めます。初めてダーニングをおこなう場合は四角がおすすめ。丸や違う形でも大丈夫です。施す範囲を決めたら、チャコペンシルで印をつけるかランニングステッチ(なみ縫い)をしておきます。

【2】印にそって縦糸をかけていきます。印の少し外側から始めるのがポイントです。糸端は玉結びをせず10センチほど残しておきましょう。1~2ミリほどをすくながら、等間隔に縦糸を通していきます。

縦糸を等間隔にわたす。(LIMO編集部)

 

【3】縦糸を通し終わったら、糸を切ります。次は横糸を通します。糸端を10センチほど残し、枠の少し外をすくって、機織りの要領で縦糸を1本おきにくぐらせていきます。端までいったら、逆の方向に再び1本おきにくぐらせていきます。

【4】最後までおわったら、すべての糸端を裏側にくぐらせ、糸端の処理をします。裏側に出ている目に数目くぐらせ、おりかえして、再び数目くぐらせれば糸が抜けにくくなります。これで完成です。

編集部もダーニングに初チャレンジ。施したのは、かかとの茶色の部分(LIMO編集部)

まとめにかえて

今回、編集部もかかとに穴があいた毛糸のソックスにダーニングを施してみました。出来上がりの見た目は上手とは言えませんが、思いのほか頑丈に繕えました。

いつもは残念な思いをしながらゴミ箱行きだったのですが、ダーニングのおかげで捨てることなく、今年も履くことができそうです。

今回は靴下の穴にダーニングを施しましたが、Tシャツのシミ、衣類の穴にも応用は可能です。

環境省によると、衣服を手放すときの手段で最も多いのは「可燃ごみ・不燃ごみとして廃棄」が最多で66パーセント。これらのゴミのほとんどは焼却施設へ行き、その後、処分や埋め立て処理されています。

買う時に長く着られるかを考えることも大事ですが、買った後も大切に扱い、できるだけゴミとして出さないように、リユースやリサイクルを心がけたいものです。

参考資料

LIMO編集部