コロナ禍2年目の2021年も、残り1ヶ月で終わりです。自粛やテレワークなど生活様式が変化して2年目ですが、今年は思うように貯蓄できましたか。

総務省統計局が公表する「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2020年(令和2年)平均結果―(二人以上の世帯)」によると、二人以上世帯のうち勤労者世帯の貯蓄額は1378万円(世帯主の平均年齢49.7歳・世帯人員3.30人)です。そこまで貯蓄ができていない、という方もいるでしょう。

貯蓄をするために効果的な一つが「節約」。節約というと頑張ってやるもので努力が必要なイメージもありますが、「やめること」が効果的な場合もあります。

今回はさらに詳しく年代別の貯蓄額を眺めながら、保育園児から小学生の3児を育てる筆者が今年やめて節約に効果のあったことを3つご紹介します。

【年代別】二人以上・勤労者世帯の貯蓄額は?

まずは先ほどの調査より、年代別の貯蓄額と家族構成をご紹介します。

【年代別】二人以上・勤労者世帯の貯蓄額

平均:1378万円(世帯主の平均年齢49.7歳・世帯人員3.30人)

  • 20~29歳:377万円(世帯主年齢27.0歳、世帯人員2.97人)
  • 30~39歳:750万円(世帯主年齢35.2歳、世帯人員3.66人)
  • 40~49歳:1071万円(世帯主年齢44.5歳、世帯人員3.70人)
  • 50~59歳:1681万円(世帯主年齢54.3歳、世帯人員3.16人)
  • 60~69歳:2094万円(世帯主年齢63.6歳、世帯人員2.73人)

貯蓄額の全体平均は1000万円を超えていましたが、年代別にみると1000万円を超えるのは40代以降です。世帯人員は20代でおよそ3人、30~40代でおよそ4人。「夫婦と子ども2人」の家族が多いことが分かります。

また、20代から30代は373万円、30代から40代は321万円、40代から50代は610万円、50代から60代は413万円と貯蓄額が増えています。

特に30~50代にかけては、住宅ローンや子どもの教育費を払いながら、同時に老後資金も準備する時期ですよね。実際にわが家も子ども3人の教育費を準備するために試行錯誤しています。効率的に貯蓄するには先取り貯金が効果的ですが、日々の節約も重要。そこで今年節約するためにやめてよかったことを3つご紹介します。