国内と世界の大豆需要動向
2021年11月に農林水産省から発表された「大豆をめぐる事情」によれば、国内の大豆の需要量は、中期的に増加傾向で推移しており、令和2年度は約350万トン。その中でも、食品用については、近年、増加傾向であり、令和2年度は約105万トンとなっています。
国内需要は「増加傾向」という中でも、大きく言えばほぼ横ばい。それに対して世界の大豆需要は、長期的に増加傾向です。
世界の大豆の消費量は、3.6億トンとなっており、そのうち中国の消費量の伸びが著しくなっています。中国の消費量は約1億トンと、世界の消費量の約3割を占めています。
世界の大豆消費のうち、約9割の3億トンは搾油用等の生産に、約1割が食用や飼料用などに充てられており、今後、肉類から穀類に消費がシフトする傾向が出てくれば、食用増に対する生産増も必要となります。