夫婦で考える老後資金対策
「基礎年金(国民年金)」と「厚生年金」の受給額分布からは、次のような傾向が読み取れます。
- 国民年金:男女差は小さいが、全体的に年金額が低い
- 厚生年金:個人差・男女差が大きく、女性のボリュームゾーンが男性に比べて低い
- 公的年金を20万円以上受給できている人はほんの一握り
夫婦二人でどのようなご家庭を築きたいか、ポリシーを決めておくことは非常に大切です。お互いの「働き方」を考える上での軸ともなるでしょう。
また、働き方を問わず、労働・家事・育児をどのように分担していくかは非常に大切です。東京都の調査では、子育て世代の「家事・育児関連時間の男女差」が5時間20分という結果も(※)。
※東京都「令和3年度男性の家事・育児参画状況実態調査」より、週全体における1日当たりの平均時間
共働き世帯であっても、女性が時短勤務制度などを利用し、家事・育児を担当するケースが多いのかもしれません。
家庭の築き方と同じくらい大切なのが、「お金に対する考え方」です。是非この機会に、夫婦二人でしっかり話し合えると良いかもしれませんね。
今の貯蓄ペースや生活費と照らし合わせたとき、老後資金の準備は大丈夫そうでしょうか。まずは、ねんきんネットやねんきん定期便でご自身の年金見込額を把握してみましょう。
「ちょっと不安だな・・・・・・」と感じたときは、まずは情報収集から。預貯金と並行して資産運用でお金を増やす工夫を取り入れてみても良さそうです。
じょうずにお金を「貯めて・育てる」ために、マネーセミナーや無料相談などの活用も検討してみましょう。「金の切れ目が縁の切れ目」なんてことにならないよう、夫婦二人で「お金のセンス」を磨いていきたいものですね。
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参考資料
- 厚生労働省年金局「令和元年度 厚生年金・国民年金事業年報」
- 東京都「令和3年度男性の家事・育児参画状況実態調査」
宮内 勇資