【注目決算】NTTドコモ決算では順調な利益の伸びを確認。焦点は来期へ

NTTドコモ(9437)が2017年3月期の第3四半期の決算を発表した。実績値は市場の期待を上回って推移していると見られ、投信1編集部では株価に対して「ポジティブ」な印象ととらえている。

決算ハイライト

Q3累計(2016年4-12月期累計)実績は、営業収益が対前年同期比+3%増、営業利益が同+23%増、当社に帰属する四半期純利益が同+20%増となった。営業利益は事前に出た日経観測記事を若干だが上回る着地である。

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償却方法変更等による影響や「ずっとくりこし」等による影響を除いた営業利益、フリーキャッシュフローがともに対前年同期比で増加しており、契約数、解約率、ARPU、コスト効率化などのKPIはおおむね順調な印象。法人税等及び持分法による投資損益前利益の進捗は市場コンセンサスを上回っていると見られる。

通期の会社計画は据え置かれている。Q3累計の営業利益の通期会社計画に対する進捗は90%と高く、通期計画達成に向け懸念材料は乏しいと見る。

ここに注目!

同社の2017年3月期の利益は、経営体質の改善に加えて一時的要因によっても嵩上げされている。今後はこの一過性要因が一巡するうえ、コスト削減の余地も狭まっていくため、2018年3月期以降は業績変化率が鈍ると予想される。

このような収益環境において当局からの値下げ要請、MVNOやセカンドブランドの台頭、東京オリンピックに向けた次世代通信インフラに対する取り組みなどの課題を乗り越え、株主還元を強化できるかに投信1編集部は注目する。

特に、顧客の固定化、パケットARPUとスマートライフ領域のアップサイドをしっかり見ていきたい。

LIMO編集部

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LIMO編集部は、日本生命やフィデリティ投信で証券アナリストやポートフォリオマネージャーであった泉田良輔を中心に、国内外大手金融機関勤務経験、ビジネスネットメディア運営経験者やファッション誌元編集長、業界専門紙の記者出身者、学習参考書などの書籍校閲・校正経験者、またWebマーケティングスペシャリストなどが編集や執筆作業を行い、運営をしています。沿革としては、LIMOの前身である投信1(トウシンワン)は個人投資家向け金融経済メディアであるLongine(ロンジン)の執筆者である国内外大手証券会社で証券アナリストや運用会社のファンドマネージャーとして長年の調査や運用経験を持つメンバーやビジネス系インターネットメディア運営経験者等を中心に立ち上げました。サブスクリプションモデルで一定の成功を収めていたLongineですが、グループ内で新サービスを展開ることとなり、多くの読者の声に惜しまれながらLongineのサービス自体は2020年3月に終了となりました。Longine編集部メンバーは引き続きLIMO編集部のメンバーとして在籍し、お金のプロとしてコンテンツ編集や情報を発信しています。LIMO編集部は、国内のみならずグローバルの視点から、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデア、ビジネスパーソンの役に立つ情報をわかりやすくお届けします。