寒さが続く中、早くも2月が間近に迫ってきました。株式市場をご存知の方なら、2-3月が重要な時期であることをお分りのことと思います。2月が決算期の小売り企業や3月が決算期の企業の年度末であり、株主優待や配当のシーズンです。今回は、そうした株式市場のイベントで心豊かな生活を送れるのかを見ていきましょう。
株式投資の醍醐味は3つ
株式投資を始めるにあたってよく聞かれるのが、「株式投資は儲かるのか」ということです。結論から言えば、(1)値上がり益、(2)配当、(3)株主優待を上手に組み合わせることができれば、投資がうまくいったという成功体験につながるかもしれません。
しかし、その組み合わせの中で値上がり益を十分に享受できず、ひどいケースでは買値よりも株価が下落してしまうと、株式投資は失敗だ!となりかねません。一番重要なのは、極めて当たり前ですが、投資先企業の株価に振り回されないということです。
配当でのんびり生活ができるのか
配当でのんびり生活ができるのかというと、多くの投資家にとっては難しいでしょう。配当利回りは良い企業でも2~4%程度です(半期か年間かという議論もありますが、ここでは年間の配当利回りとします)。
仮に100万円を投資しても配当は2万~4万円。1,000万円投資をしても20万~40万円です。この配当から税金も引かれてしまいます。これではのんびり生活どころではありません。もちろん、1億円を投資できるのあれば、200万~400万円の配当を手にできるでしょうが、それほどの大金を株式投資に回せる投資家は稀なケースです。
配当が無理なら株価の値上がり益を突き詰める
となると、やはり株式投資は値上がり益をいかに確保するかということが重要になります。個別銘柄をじっくり調査して、会社の業績が拡大しそうな企業、また過去にしっかり業績を拡大してきた企業で将来もさらに業績が拡大しそうな企業を探します。
その上で、配当が十分に支払われるならさらに良いというスタンスが極めて健全です。意外かもしれませんが、非常に有名な企業でも株価が年間で50%上昇している場合があるのです。
>>【参考】信越化学工業の推奨銘柄レポート(無料)-Longineより
株主優待をどう考えればいいのか
株主優待は、株価の値上がり益と配当を検討した後の「おまけ」というくらいの感覚が妥当かと思います。
もっとも、自分が頻繁に利用する店で優待が受けられる場合はお得なので、ないよりはあったほうがいいと思います。ただし、株式投資で成功体験を身につけるには、株価の値上がり益と配当を十分に検討するのがベターでしょう。
良い銘柄をどのように探せばいいか
過去の業績は各企業のIRサイトに掲載されているので、当期純利益が毎年拡大しているか、株主資本は詰み上がっているかを確認するのがいいでしょう。
証券アナリストの推奨は必ずしも見る必要はないですが、旅行のガイドブックのように参考にしてみるものありです。実際には、ご自身で探してみるというのが一番楽しい時間の過ごし方ではないでしょうか。
>>【参考】Longine推奨銘柄の配当利回りと株主優待まとめ(2017年1月20日終値)-Longine有料記事
LIMO編集部