厚生年金の保険料の平均は?「標準報酬月額」との関係も
厚生労働省が公表する「厚生年金保険 業態別 規模別 適用状況調(2021年9月1日現在)」表1-(1)では、標準報酬月額の平均は31万2822円です。詳細は以下の通り。
総数(全体平均):31万2822円
- 一般男子:35万4678円
- 女子:24万6451円
- 短時間労働者(再掲):14万6229円
女性と短時間労働者は平均をかなり下回りますね。女性平均は、男性平均の7割程度の金額です。
厚生年金保険料「みんなの平均、どのくらい?」
厚生年金の保険料は、毎月の給与・賞与に以下の保険料率をかけて計算されます。
①一般の被保険者・・・標準報酬月額に「一般の保険料率(18.3%で固定)」
②厚生年金基金に加入する一般の被保険者・・・「一般の保険料率(18.3%で固定)」から「免除保険料率(※)」を引いた率
※「免除保険料率」・・・厚生年金基金に加入している被保険者の場合に適用。その割合は被保険者が加入する厚生年金基金によって異なり、2.4%~5.0%の範囲で決められます。仮に免除保険料率が2.4%の場合、「18.3%-2.4%」で、厚生年金保険料率は15.9%です。
さきほどみた標準報酬月額の平均額は31万2822円、20等級に該当します。日本年金機構の厚生年金保険料額表(※)で保険料をみてみると・・・・・・
①一般の被保険者・・・保険料は全額で5万8560円。折半額(被保険者の自己負担額)2万9280円です。
②厚生年金基金に加入する一般の被保険者・・・免除保険料2.4%であれば、保険料は全額で5万880円。折半額(被保険者の自己負担額)2万5440円です。
※参考:日本年金機構「令和2年9月分(10月納付分)からの厚生年金保険料額表(令和3年度版)」