株式市場の振り返り-日経平均株価は4日ぶり反落、再び19,000円台を割り込む

2017年1月23日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 18,891円(▲246円、▲1.3%) 4日ぶり反落
  • TOPIX 1,514.6(▲18.8、▲1.2%)  4日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 972.3(+2.0、+0.2%)  小幅続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:375、値下がり銘柄数:1,554、変わらず:74
  • 値上がり業種数:1、値下がり業種数:32

東証1部の出来高は17億7,770万株、売買代金は2兆2,005億円(概算)となり、ほぼ先週末と同水準でした。一部の値嵩株の売買が増えたため、18億株に満たない出来高とすれば、売買代金はまずまずの水準と言えます。

トランプ大統領の就任演説を受けてかどうか不明ですが、朝方からの円高進行を嫌気して、日経平均株価は終日安く推移しました。さらに、前場には一時▲258円安まで売られた後、後場には一時▲113円安まで下げ幅を縮小するなど、やや荒い値動きにもなっています。いずれにせよ、4日ぶりの反落となり、再び19,000円台割れとなりました。

ちなみに、株価下落の要因とされた円高進行ですが、その後は落ち着きを取り戻して113円/ドル半ばで推移しています。海外市場の反応を受けて、24日(火)の相場動向に注目が集まるでしょう。なお、TOPIXも同じような値動きとなっています。

東証マザーズ総合指数は小幅続伸するも、材料不足の閑散相場は継続

東証マザーズの出来高は4,639万株、売買代金767億円となり、こちらも先週末と同水準となりました。大型株市場とは違い、総合指数は小幅続伸となっていることが注目されます。

取引時間中もマイナスになる場面は非常に少なかったようですが、このような閑散相場では明るい材料とは言い難いものがあります。引き続き、早期に有望な物色テーマが登場することが期待されます。

主力株が大幅安の中、決算発表を控える日本電産が年初来高値を更新

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)とKDDI(9433)が大幅安となり、日経平均株価下落の大きな要因となりました。

また、三菱地所(8802)などの不動産株や、マツダ(7261)などの自動車株も大きく値を下げたものが目立っています。小売株ではセブン&アイ・ホールディングス(3382)も大幅下落となり、オリンパス(7733)など精密機器株も安く引けました。

一方、先週暴落した東芝(6502)が急騰して回復基調になった他、アドバンテスト(6857)は年初来高値を更新しました。

また、日本電産(6594)も堅調に推移して高値を付けています。毎回、決算発表シーズンの始まりを告げる日本電産は、24日(火)にQ3累計決算を公表しますが、市場の大きな注目を集めると思われます。

新興市場では、ミクシィ(2121)がザラバで連日の年初来高値更新となりましたが、終値では下落しました。逆にUMNファーマ(4585)は安値を更新するなど、医薬バイオ関連銘柄には逆風が続いています。

時価総額の大きな銘柄では、そーせいグループ(4565)、CYBERDYNE(7779)ともに冴えませんでした。

 

青山 諭志