国税庁の「令和2年分(2020年)分 民間給与実態統計調査」によると、日本人の平均給与は433万円(前年比0.8%減)。男女別でみると、男性は532万円(同1.4%減)、女性は293万円(同1.0%減)です。いずれも前年に比べて下がり、コロナ禍においては給与を上げるのも難しい様子が伺えます。
男性の「普通の給与」と考えると500万円ですが、男性全体では何%を占めるのでしょうか。給与は年齢や業種、会社の規模によっても異なりますので、その様子を眺めていきましょう。
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平均給与500万円の男性はどれくらい?
まずは同調査より、男性の給与段階別の給与所得者の構成比を見てみましょう。
【給与階級別給与所得者数・構成比(男性)】
【男子】平均給与532万円:3076.7万人
- 100万円以下:112.2万人(3.6%)
- 100万円超200万円以下:214.4万人(7.0%)
- 200万円超300万円以下:352.5万人(11.5%)
- 300万円超400万円以下:538.1万人(17.5%)
- 400万円超500万円以下:531.1万人(17.3%)
- 500万円超600万円以下:413.8万人(13.4%)
- 600万円超700万円以下:282.1万人(9.2%)
- 700万円超800万円以下:199.4万人(6.5%)
- 800万円超900万円以下:127.6万人(4.1%)
- 900万円超1000万円以下:86.3万人(2.8%)
- 1000万円超1500万円以下:158.9万人(5.2%)
- 1500万円超2000万円以下:33.5万人(1.1%)
- 2000万円超2500万円以下:11.2万人(0.4%)
- 2500万円超:13.3万人(0.4%)
男性の給与を多い順にみると、「300万円超400万円以下」「400万円超500万円以下」「500万円超600万円以下:413.8万人」。平均給与300~600万円が一般的なようです。
500万円台は13.4%。普通とはいえ、そこまで多くないですね。
高収入の印象がある800万円台は4.1%。1000万円超15000万円以下は5.2%です。
それでは年齢や業種別の平均給与を見てみましょう。