老後に向けて、年金と貯蓄の準備を
60代の年金と貯蓄額をながめました。ご紹介したのは今のシニア世代の金額なので、特に年金については、今の働く世代の頃には少なくなっている可能性があります。
老後のお金の不安を減らすためにも、早めに準備を始めるといいでしょう。「年金・貯蓄」の面から考えてみます。
まずは「年金」です。年金には国民年金と厚生年金があるとご紹介しましたが、可能な場合は厚生年金に加入するのも一つ。パートの方でも厚生年金の適用が拡大しているので、女性でも今後加入できる方が増えるでしょう。
厚生年金は、加入月数や収入に応じて金額が変わります。そのため、「自分が働くこと」で、将来の年金と収入、そして貯蓄と全体的に増やすことを考えるといいでしょう。
また、iDecoや個人年金保険のように、私的年金を早いうちから準備するのも効果的です。
毎月の年金が準備できたら、あわせて貯蓄を用意しましょう。老後は急に病気をしたり、介護が必要になったりする可能性もあります。
貯蓄については、今の時代、預金と並行して資産運用を取り入れるといいでしょう。銀行の普通預金金利が0.001%程度の今、資産運用で「お金に働いてもらう」ことで、資産を増やしながら老後に備えることができます。
資産運用はリスクもありますが、長期的に毎月コツコツと積み立てることで、ある程度リスクを抑えることができます。運用益が非課税になるiDecoやつみたてNISAといった制度を活用したいですね。
資産運用についてはわかりにくい部分もあるので、動画を活用したり、今の時代ならではのオンラインセミナーを利用したりして学んでみるといいでしょう。
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参考資料
- 厚生労働省年金局「令和元年度厚生年金保険・国民年金事業年報」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和2年(2020年)調査結果」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和2年(2020年)調査結果」
宮野 茉莉子