幼少期の自然体験と進路のどちらを重視するか
都市部と違い、地方都市では温泉やハイキングを楽しむために出かけると、車で30分程度で目的地に到着できるという利点もあります。子どもが小さいうちは、こうした自然との距離の近さは嬉しいものです。
しかし、そうした環境のみを追い求めてしまうと、子どもが成長した時に進学で悩む可能性も否定できません。今はまだ幼くても、あっという間に子どもは大きくなり羽ばたいていきます。
本気で地方に住むことを考えている場合は、中心部から遠くなく、交通機関が相応に充実している地域など、子どもの高校進学時に支障をきたさない場所を選択肢に入れることは外せません。
子育て世代の移住は地方の活性化につながりますが、親の一方的な願望を通すのではなく、子ども自らが選択できるような環境を作ることを意識したいものです。
参考資料
- 「地方への人の流れの創出」に向けた効果的移住定住推進施策事例集(総務省)
- ふるさと回帰支援センターが初めて移住に関する調査を実施(認定NPO法人ふるさと回帰支援センター)
中山 まち子