ランキング上位銘柄やSNSから探す

「SBI証券や楽天証券などは国内株式や米国株式の売買代金ランキングを出しているので、そこから探すことが多い」と切り出したのは30代の兼業投資家Bさん。証券会社や金融メディアが出している人気銘柄ランキングを参考にしているのだと言います。

「ほかの個人投資家が注目している銘柄にはそれなりの理由があるのだろうし、まずはチェックしておこうと。そういう銘柄のトップ10くらいを調べて、その中で『ちょっと乗り遅れかな』と思う銘柄はまず除外。もう少し値上がりが続きそうだと自分なりに判断したらそれを購入する」と話します。

ランキングなど注目銘柄を調べることで、自分の選択肢が絞り込みやすくなるというわけです。Bさんは、「情報収集のためにYouTubeとツイッターも結構見ている。何人か『この人の銘柄は結構当たるぞ』という人を探して、その人が挙げた銘柄をウォッチしている」とのことでした。

勝率の高いアナリストを探す

一方、50代の兼業投資家Cさんは、自分なりに勝率の高い証券アナリストを探してその人の挙げる銘柄をチェックしていると言います。

「アナリストを5~6人選び、その人の挙げる銘柄がどういう成果を出しているか一定期間チェックして、勝率の低い人から切っていく。2~3人を切ったら、また新しいアナリストをピックアップしてまた一定期間チェック。それを繰り返していけば、かなり勝率の高いアナリスト5~6人が集まる」というのがCさんの手法。

「証券会社のアナリストだけでなく、元ファンドマネージャーとか元機関投資家などの肩書を使って講演や執筆活動をしているような人もウォッチしている」と続けるCさん。

「アナリストを絞り込むのはそれなりに骨の折れる作業だけど、それさえ終わればラクに銘柄を探せる。やっぱり一定の成果を出しているアナリストは息が長い。地味でテレビに出ることは少ないけれど意外と当たるなんていうアナリストもいるから、そういう人を探すのも面白い」と話してくれました。

今ではさまざまな人が投資情報を発信していますから、何も指針がないと情報に振り回されがちです。Cさんのように自分なりに信頼できる専門家を絞り込むというのは、ブレずに投資を続けるためには理にかなった手法かもしれません。