コロナ禍で資産形成への関心が高まっているという報道を目にしたことはありませんか? 実際、日本証券業協会による全国証券会社の個人顧客口座数の推移によると、2019年6月に約2430万だった口座数が2020年6月に約2550万に増加。2021年6月には2800万口座に達しています。

経済の先行きや老後など将来への不安から資産形成を真剣に考え始めたという人もいれば、在宅勤務で時間ができたから投資の勉強を始めたという人もいるでしょう。

目的は人それぞれですが、せっかく投資するのであれば利益を出したいものです。そこで今回は、株式投資で利益を出している人がやっている「銘柄の選び方」を、4人の個人投資家に聞きました。

経済雑誌を片っ端からチェックする

40代の兼業投資家Aさんは、意外にも経済雑誌から銘柄探しをするのだそうです。

「儲けは出ているけど、特別難しいことはしていない。投資のことにそれほど時間をかけられないから、銘柄ウォッチは専門家の人たちに任せておいて、自分はその中から投資したいと思う銘柄を選ぶ」と話します。

Aさんの言うように、兼業投資家の場合は投資に費やせる時間が限られているもの。そのため、手っ取り早く情報収集するには雑誌がちょうどいいのだと言います。

「ネット記事やYouTubeでも役に立つものはあるだろうけど、自分は紙の雑誌の方が見やすいし安心感もある。ネット記事は個人が無責任に書いているものもあるから、それを見極める労力もかかる。だったら雑誌で証券アナリストが書いている記事を参考にするほうがいいかなと思う」と話してくれました。

儲けている人はイチから銘柄探しをしているイメージがありましたが、雑誌に載っているアナリストの分析をもとにして自分なりにピックアップするというのは効率的な方法と言えそうです。