貯蓄ゼロ世帯はどうする? ~3つの対処法~
では、貯蓄がない中で老後生活をいかにやりくりするか、3つの対処法をご案内します。
収支を見直す
まずは収入を確認しましょう。厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況(令和元年度)」によると、70代の年金額は以下のとおりです。
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【厚生年金】
- 70~74歳:14万6421円
- 75~79歳:15万1963円
平均:14万9192円
【国民年金】
- 70~74歳:5万6697円
- 75~79歳:5万5922円
平均:5万6309円
「夫が厚生年金、妻が国民年金」であれば、年金収入は20万5501円です。
70代の支出について、総務省統計局「家計調査(二入以上の世帯)2021年8月」を参考にみていきましょう。
【70代の支出】
- 70~74歳:23万3862円
- 75~79歳:22万1004円
平均:22万7433円
よって、収支は「20万5501円-22万7433円=▲2.2万円」です。
赤字部分を減らすためにも、食費や通信費・保険の見直しなどをして支出を減らす方法を考えましょう。
70歳以降も働く
現代は定年後も働く方が増えており、働くことで収入を生活費にあてることもできます。
ただ厚生労働省によると、「健康寿命(日常生活に制限のない期間)」は男性72.14歳・女性74.79歳。体力や健康面を考えるといつまでも働けない場合もあるので、前もって他の対策を検討しておきましょう。
リバースモーゲージで老後資金をつくる
リバースモーゲージとは、自宅に住み続けながら、自宅を担保に老後資金の融資を受けるものです。ただ、毎月の支払いは利息のみで、債務者が死亡後に自宅を売却して元本を返済する方法となります。つまり、自宅に住み続けながら資金調達ができるもので、選択肢の一つとなるでしょう。
対処法を3つご紹介しましたが、まずはできることから始めましょう。