2.耐震性を満たしていない住宅

住宅ローン控除には、住宅の築年数の要件もあります。

築年数の要件が定められている理由は、一定の耐震性能を満たした物件の流通促進を目指してのこと。具体的には、木造などの耐火建築物以外の住宅は「築20年以内」、鉄筋コンクリート造など耐火建築物の住宅は「築25年以内」が住宅ローン控除の適用要件です。

ただし、上記以上の築年数であっても、耐震基準に適合していることが確認された住宅であれば住宅ローン控除の対象となります。

耐震基準に適合しているとみなされるのは、以下3つのうちいずれかの要件を満たしている場合です。

1.耐震基準適合証明書の交付を受けている
2.既存住宅性能評価書で耐震等級1以上の認定を受けている
3.既存住宅売買瑕疵保険に加入している

不動産会社の担当者であっても、住宅ローン控除における耐震性能を満たしている物件かどうかを把握していないケースは少なくありません。

住宅ローン控除が適用になるか否かは、物件選びにも大きく関わる問題。築年数要件を満たしていない物件は、購入前に、耐震基準に適合しているかどうか必ず確認してもらうようにしましょう。