老後の収入を増やす方法は?
さて、セカンドライフの出費すべてを「年金だけ」でカバーすることはかなり難しいといえそうですね。そこで、コツコツ預貯金を増やしていく以外に、目を向けていきたい2つの方法に触れましょう。
老齢年金の「繰下げ受給」
1つめは、老齢年金の「繰下げ受給」で、年金受給額そのものを増やす方法です。
老齢年金の受給開始は、本来65歳から。その受取時期は最大70歳まで(※)遅らせることができます。1カ月繰り下げるごとに0.7%の年金受給額が増えていくので、最大42%分増額が可能です。
※2022年4月以降、上限年齢は75歳にまで上がります。75歳まで年金受給を繰下げた場合、年金額は82%まで増えます。
【厚生年金・繰下げ受給したら、年金はどのくらい増える?】
65歳→70歳まで繰り下げ:14万4268円×142%=20万4860円
65歳→75歳まで繰り下げ:14万4268円×182%=26万2567円
70歳まで繰り下げることができれば、先程の住居費用や介護費用をギリギリで捻出できそうですね。
ただし、多くの場合にボトルネックとなるのが、70歳までの生活費をどうするか、という点でしょう。健康であれば、70歳まで働くことで、生活費を捻出できる可能性もありそうですね。