秋は多肉植物のシーズンです。色づきのよい、ぽってりとしたかわいいフォルムもあれば、ごつごつとしたワイルドな見た目のもの、中には特徴的なトゲや毛を持つものまで、実に様々な種類が出回っています。

多肉植物はコアなファンも多く、その生育の奥深さに虜になる人も少なくありません。

今回は、今がシーズンの多肉植物について、基本の育て方とお世話のコツについて紹介します。さっそくみていきましょう!

多肉植物ってどんな植物?種類は?

肉厚の葉と個性的なフォルムが魅力的な多肉植物。可愛らしい見た目ですが、元々は強い日差しが照りつける過酷な乾燥地帯で自生する植物です。

厚めの葉に水分を溜め込み、太陽の光を浴びることで成長エネルギーを作り出して育つ性質を持っています。このようなルーツからもわかるように、多肉植物は基本的に乾燥を好み、太陽光を好む植物です。

一般的に知られる多肉植物は、主にベンケイソウ科に属します。バラのような形もあれば、低木のように育つものもあります。基本的にはぷっくりと肉厚の葉が特徴です。

人気のエケベリア属やセダム属を始め、カランコエ属、パキフィツム属、クラッスラ属、グラプトべリア属など、ポピュラーな多肉植物はベンケイソウ科が圧倒的に多いです。

ベンケイソウ科以外にも、多肉植物にはサボテン科、キク科、パイナップル科、ツルボラン科などがあります。グリーンネックレスなど垂れ下がる多肉植物の多くはキク科に分類されます。

室内で観葉植物のように育てられる多肉植物ハオルチアはツルボラン科です。

3つの生育型に合わせたお世話が必要

多肉植物は上記に加え、3つの生育型に分類されます。春秋型、夏型、冬型です。

生育型は、多肉植物が生長しやすい「生育期」ごとに分類されていて、この生育期を把握していないと、休眠期なのに水をやりすぎたり、逆に生育期なのに水をあげなかったりして、枯らしてしまう原因になりかねません。

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この生育期はネットなどで調べるとわかります。多肉植物は種類が豊富なので、同じ型でも微妙にお世話が異なる場合があります。よく調べてからお世話をすると、水のやりすぎで枯らすなどの失敗は少なくなります。