教育資金は学資保険と自己資金が大半を占める
教育資金の準備予定を学年別に見ると(複数回答)、「自己資金」で準備する家庭が6割前後、「学資保険」4~5割が大半。それに「奨学金(貸与型)」と「奨学金(給付型)」が続きますが、高校3年生の保護者は特に「奨学金(貸与型)」を想定している割合が高くなっています(図表2参照)。
おわりに
保護者の多くは我が子に大学進学を希望しており、その進学費用を学資保険や預金などの自己資金で準備している家庭が大半を占めています。そして、奨学金(貸与型)の利用を検討している家庭の割合は、学年が上がるにつれて高くなっています。
返済する必要がない奨学金(給付型)と異なり、貸与型の奨学金は卒業してから子ども自身が返済しなくてはなりません。そこをしっかり理解していないと、後で”こんなはずではなかった”ということになりかねません。将来の夢や進学先だけでなく、学費も含めて、親子でしっかり話し合うことが大切だといえるでしょう。
参考資料
- 令和2年度 学校基本調査(文部科学省)
- 2021年 高校生の進路に関する保護者調査(株式会社マイナビ/マイナビ進学)
中野 令子