つみたてNISAの特徴と注意点は?
つづいて、2018年1月からスタートしたつみたてNISAは、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。
先述の日本証券業協会の資料によると、2021年6月末時点のつみたてNISAの口座開設数は262万口座です。
■つみたてNISAの主な特徴
- 利用できる方:日本に住む20歳以上の方
- 非課税投資枠:新規投資額で年間40万円まで
- 非課税期間:投資をした年から最長で20年間
- 非課税対象商品:一定の条件を満たした公募株式投資信託・上場株式投資信託(ETF)に限定
つみたてNISAは1年あたりの投資枠は40万円と大きくないものの、非課税期間は20年と一般NISAの4倍の期間をかけて運用することができます。
また、つみたてNISAを通じて投資できる金融商品は「長期の積立・分散投資」に適した投資信託で、一定の条件を満たした商品に限定されています。
たとえば、投資信託の場合「販売手数料がかからない(ノーロード)」「運用管理費用(信託報酬)が一定以下」など運用に関するコストが低いものや、「分配金が頻繁に支払われない」ものなど、商品の仕組みが長期投資向きのものが設定されています。
つみたてNISAの非課税期間が終了するときには、「期間内で売却する」「課税口座に移行する」の2つの選択肢があります。一般NISAと違い、ロールオーバーはできないルールです。