動けるうちにできることを始めてみよう
生命保険文化センターの調査によると、老後資金を使いはじめようと考える年齢は平均65.9歳です。年金の受給開始も原則65歳からなので、65歳から年金と貯蓄による生活がスタートすることに。女性であれば平均寿命が87歳なので、約22年間は年金・貯蓄を使いながら生活していくことになります。
先ほどの年金額は現代のシニア世代であり、今の働く世代が受給する頃には年金額も減る可能性があるといわれています。年金が減ることを考えると、「月々の生活費の赤字をどうするか」、また「病気やケガをしたり、リフォームが必要になったり、介護で施設に入居する場合はどうするか」などを考えておく必要があるでしょう。
貯蓄を増やすためには、方法は2つ。「自分で働いて収入を増やす」か「お金に働いてもらう」かです。
収入を増やすためには、転職や副業をして今の収入を増やすのも一つ。働く期間を65歳や70歳まで伸ばすなど、長く働き続ける人も増えていますね。
今の時代は低金利なので、投資信託や保険、株式といった資産運用でお金に働いてもらうのもいいでしょう。資産運用はリスクが目立ちがちですが、今は20~30年という長期間をかけ、毎月投資信託などを一定額購入してコツコツと積み立てていくことでリスクを抑える方法をとる人が増えています。運用益が非課税になるつみたてNISA制度を利用すれば、初心者の方でもはじめやすいでしょう。
コロナ禍においては、雇用や収入に不安を抱える人も少なくありません。自分で働き、お金にも働いてもらう、両方の作が取れると安心感も高まりそうですね。
いずれにしても、「早くから、動けるうちにお金を増やす」ことが重要です。自分に合ったお金を増やす方法を考えて、実践してみてくださいね。
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参考資料
宮野 茉莉子