人生100年時代といわれる現代。「年金だけでは老後生活できない」ということは浸透し、危機感を感じている方も少なくないでしょう。

厚生労働省「平成30年 簡易生命表の概況」によれば、男性の平均寿命は81.25歳、女性は87.32歳。特に女性の場合、男性に比べて6歳平均寿命が長いため、老後の生活費についてはきちんと考えておきたいところです。

老後資金の柱となるのは「年金」、そしてそれを補う「貯蓄」。一つの参考として、今の70代の方の年金や貯蓄もようをみていきましょう。

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70代、ひと月の年金受給額は?

日本の年金制度は2階建てといわれています。

1階部分の「国民年金」は原則20歳以上60歳未満の方が加入するもので、自営業や専業主婦の方などが受給します。上乗せされる2階部分の「厚生年金」は、会社員や公務員の方などが受給します。加入月数や収入に応じて受給額が異なるため、個人差が大きくあらわれます。

では厚生労働省年金局の「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、今の70代の年齢ごとの平均月額をみていきましょう。

国民年金 平均年金月額

  • 70歳:5万6947円
  • 71歳:5万6902円
  • 72歳:5万6716円
  • 73歳:5万6522円
  • 74歳:5万6085円
  • 75歳:5万6056円
  • 76歳:5万5735円
  • 77歳:5万5514円
  • 78歳:5万5366円
  • 79歳:5万7052円

厚生年金保険(第1号)平均年金月額

  • 70歳:14万7292円
  • 71歳:14万6568円
  • 72歳:14万5757円
  • 73歳:14万5367円
  • 74歳:14万7330円
  • 75歳:14万7957円
  • 76歳:14万9693円
  • 77歳:15万1924円
  • 78歳:15万4127円
  • 79歳:15万6714円

※国民年金の平均月額を含む

70代の平均年金月額は、国民年金5万6290円、厚生年金14万9273円。

いま時点でも、年金のみで生活するのは厳しいでしょう。