「非正規」の平均給与は上がっていた
今日は、民間企業の会社員の給与事情についてながめてきました。さいごに「正規雇用・非正規雇用」別で見て、締めくくります。
正規雇用の平均給与
496万円(同1.5%減・7万7000円の減少)
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男性 550 万円(同 2.0%減)・女性 384 万円(同 1.3%減)
非正規雇用の平均給与
176万円(同0.9%増・1万6000円の増加)
- 男性 228 万円(同 0.9%増)、女性 153 万円(同 0.7%増)
2020年の平均給与は全体的にみると減少傾向にあり、前年比は男性1.4%減、女性は1.0%減でした。しかし、非正規の平均給与はわずかながら上昇しています。とはいえ、「正規・非正規」の格差は依然として大きいようです。
長引くコロナ禍。勤務先の営業自粛を時短営業によるシフトカットなどのあおりを受けやすい非正規雇用。2020年から導入が始まった「同一労働同一賃金」をめぐる企業の動きにも気にしつつ、今後の給与の動きを見ていきたいところです。
「給与」の定義
本記事が参考とした国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」の「用語の説明」によると「給与」とは、
「令和2年における1年間の支給総額(給料・手当及び賞与の合計額をいい、給与所得控除前の収入金額)で、通勤手当等の非課税分はまない。 なお、役員の賞与には、企業会計上の役員賞与のほか、税法上役員の賞与と認められるものも含まれている」と定義されています。