貯金に加えて、資産運用も検討を
未婚であっても離婚であっても、将来の年金額のみで生活していくのは厳しいでしょう。早いうちから老後に向けて、貯蓄をしていきたいですね。
老後資金というとどうしても先のことと思ってしまいますが、特に女性は早いうちから考えておきたいもの。厚生労働省の「簡易生命表」によると、女性の平均寿命は87.74 歳。男性の81.64歳より6歳長く、その分だけ準備も必要になるでしょう。
ある程度まとまった貯蓄が用意できたら、検討したいのが資産運用です。少し前まではハードルが高いイメージでしたが、今は運用益が非課税になるつみたてNISAやiDeco(個人型確定拠出年金)など国が後押しする制度があり、はじめる人が増えています。
通常は配当金や分配金、譲渡による利益に20.315%の税金がかかりますが、たとえばつみたてNISAなら毎年40万円を最長20年間非課税で運用できます(非課税運用額は最大総額800万円です)。
資産運用にリスクは付き物ですが、投資対象が基本的に分散されている投資信託に毎月積み立てを長期間行うことで、リスクを抑えながら効率的にお金を増やすことが期待できるでしょう。長期的に成長が期待できる世界株などに投資すれば、基本的には一度申し込むとほったらかしで運用もできます。
資産運用のスキルを身につけければ、定年後でも運用ができます。まずはオンラインセミナーなどに参加して、情報収集してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省年金局「厚生年金保険・国民年金事業年報 令和元年度」e-stat統計表一覧
- 厚生労働省年金局数理課「公的年金受給者に関する分析 ー配偶者の状況と現役時代の経歴(就労状況)からみた 年金受給状況ー」
- 厚生労働省「簡易生命表」
- 金融庁「つみたてNISAの概要」
宮野 茉莉子