ライフスタイルが多様化している中、高齢者の「おひとりさま」も増えています。

内閣府発表の「令和2年版 高齢社会白書」によると、65歳以上で一人暮らしの男性は約192万人(男性全体の13.3%)、女性は約400万人(女性全体の21.1%)です。女性は約5人に1人が一人暮らしということになりますね。

老後の一人暮らしで心配なのが、防犯面や急な病気やケガ、そしてなにより「お金のこと」ではないでしょうか。

老後の主な収入は年金ですが、中でも「厚生年金」の受給額は個人差が大きくなっています。今日は大手保険会社で勤務経験のある筆者が、おひとりさまの「厚生年金」を男女別にながめ「おひとりさま」の老後をイメージしていきます。

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【男女別】厚生年金のひと月の受給額はいくら?

会社員や公務員が加入できるのが「厚生年金」です。厚生年金は国民年金に上乗せする形で報酬比例の年金を支給する制度となります。現役時代の勤務期間や、報酬月額などによって受給額が決まるため、金額の個人差が大きい点が特徴です。

まずは男女別の厚生年金の平均受給額をみてみましょう。厚生労働省年金局の「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業年報」によると下記の通りです。

厚生年金保険(第1号)平均年金月額

  • 男性:16万4770円
  • 女性:10万3159円

平均額:14万4268円

男性平均が約16万円台、女性平均が約10万円台となりました。平均額が男女で約6万円も差が出ていますね。次に、厚生年金のひと月ごとの受給額の分布図を男女別にみていきましょう。

厚生年金保険(第1号)【男性】年金月額階級別老齢年金受給権者数

~5万円未満:15万977人・5万円~10万円未満:97万6724人
10万円~15万円未満:261万3866人・15万円~20万円未満:436万9884人
20万円~25万円未満:224万9128人・25万円~30万円未満:28万8776人
30万円以上:1万7626人

男性の受給額のボリュームゾーンは「15万円~20万円未満」の約437万人となりました。男性平均年金月額が約16万円ですので、ちょうどボリュームゾーンの中に平均値がはいっています。

厚生年金保険(第1号)【女性】年金月額階級別老齢年金受給権者数

~5万円未満:31万5100人・5万円~10万円未満:234万1321人
10万円~15万円未満:218万2510人・15万円~20万円未満:41万2963人
20万円~25万円未満:6万3539人・25万円~30万円未満:4166人
30万円以上:379人

女性の受給額のボリュームゾーンは「5万円~10万円未満」の約234万人となりました。

お住まいの地域やライフスタイルによりますが、年金収入だけでゆとりある老後を送るのは難しそうですね。また、先述の金額は今のシニア世代が受け取っている金額ですので、今の現役世代が年金を受給する頃には、今より下がっている可能性も考えられます。