コロナ禍2年目でどうなった?

老後の不安はやや減少

「新型コロナの影響で老後の不安が増えた」という回答は全体で44.0%と、2020年の48.7%から5ポイント弱の減少になりました。

コロナ禍が2年目に入って良くも悪くもコロナ慣れしてきたことに加え、ワクチン接種が進んだこともあり、特に60~70代の層では2020年の51.5%から2021年は40.8%と10ポイント以上減少しています。

また、50代では同じく50.8%→45.9%と5ポイント減少したものの、20代から40代ではほぼ横ばいという結果でした。

金融資産の備えをする人が増えた

「老後の備えとなる金融資産を貯めているかどうか」という問いに対して、「計画的に貯めている」「計画的ではないが少しずつ貯めている」と回答した人の合計は全体で62.3%。2019年56.4%→2020年61.4%→2021年62.3%と、この3年で5.9ポイント上昇しています。

年代別でコロナ前の2019年からの増加が目立つのは60~70代の8.8ポイント上昇、次いで20代の7.9ポイント上昇で、老後から最も遠い20代が高齢者の次に高い数字になっているのは興味深いところです。

一方、30~50代は住宅ローンや教育費に追われ、なかなか自分自身の老後資金まで手が回らない世代ではありますが、それでも2019年比では上昇しています。コロナ禍による先行き不安が貯蓄への意識をさらに高めたことが窺えるのではないでしょうか。