株式市場の振り返り-狭いレンジでの値動き、日経平均株価は4日ぶり反発
2017年1月11日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 19,364円(+63円、+0.3%) 4日ぶり反発
- TOPIX 1,550.4(+8.0、+0.5%) 3日ぶり反発
- 東証マザーズ総合指数 975.3(▲11.4、▲1.2%) 反落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:996、値下がり銘柄数:863、変わらず:145
- 値上がり業種数:26、値下がり業種数:7
東証1部の出来高は19億4,433万株、売買代金は2兆1,801億円(概算)となりました。出来高は増加しましたが、逆に売買代金は減っています。トランプ次期大統領の記者会見(現地時間の11日)を控えて、模様眺めの雰囲気が広がり、主力株の売買が減少した模様です。
そのような中、日経平均株価は小高く始まりました。しかし、様子見スタンスが強まる中、主だった値動きが見られず、狭いレンジでの推移となり引けています。それでも、取引時間中は一度もマイナスになることなく、4日ぶりの反発になりました。
なお、TOPIXも同じような値動きとなり、3日ぶりの反発で引けています。
東証マザーズ総合指数は反落、1,000ポイントの大台回復は持ち越しに
東証マザーズの出来高は6,589万株、売買代金908億円となりました。大型株市場と同じように出来高は増加しましたが、逆に売買代金は減っています。
総合指数は1,000ポイントの大台回復が期待されましたが、反落に終わりました。個人投資家がリスクオンモードになるには、まだ時間がかかりそうな奮起です。早期に有望な物色テーマが登場することが期待されます。
電機株が総じて買われ相場の主役を継続、一方で不動産株は大幅安に
個別銘柄では、ファナック(6954)や信越化学工業(4063)が値を上げ、ソフトバンクグループ(9984)や京セラ(6971)なども堅調に推移しました。
しかし、11日も主役は電機株であり、総じて上昇銘柄が目立ちました。ソニー(6758)が大幅上昇となって年初来高値を更新し、東芝(6502)も急騰しています。さらに、日立製作所(6501)やパナソニック(6752)などの主力株も値を上げ、アルプス電気(6770)など電子部品株も大幅上昇が目立ちました。
一方、不動産株が大幅安となり、三井不動産(8801)や住友不動産(8830)が大きく値を下げました。また、花王(4452)やライオン(4912)など内需系銘柄も安く引けています。
新興市場では、そーせいグループ(4565)が大幅続落となり、窪田製薬ホールディングス(4596)やグリーンペプタイド(4594)も大幅下落となりました。さらに、UMNファーマ(4585)が暴落してストップ安になるなど、医療バイオ関連銘柄は全く冴えない1日でした。
青山 諭志