50代で「貯蓄1000万円超」世帯は、どのくらい?

さきほどご紹介した平均額だけでは、「いくらくらいの貯蓄額」を「どの程度の割合の世帯」が持っているのかを見ることはできません。

そこで50代世帯の貯蓄の分布を眺めていきます。

50代・二人以上世帯の「貯蓄額分布」

「1000万円超」は何割?

世帯格差にも注目。

50代で「貯蓄1000万円以上」をクリアしている世帯は全体の51.9%と約半分です。さらに「貯蓄2000万円以上」世帯に絞ると28.0%です。

約3割の世帯が老後2000万円問題の2000万円の貯蓄を準備できている一方で、「100万円未満(9.7%)」世帯と、「4000万円以上(10.9%)」世帯が、ほぼ同じ程度存在している「二極化」状態になっている点が気になります。

50代の貯蓄事情からは、のちのちの「老後格差」にも繋がりそうな、大きな世帯格差が読み取れます。

現役時代のラストスパート期ともいえる50代の時点で、ある程度まとまった貯蓄があると、やはりそれは老後に向けた大きな安心材料の一つとなることは確かでしょう。