そもそも老後生活費はいくら必要?
そもそも、老後資金を考える際には、老後の生活費用を明確にしておく必要があります。
ひとつの目安として、公益財団法人生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」(令和元年度)よると、「ゆとりある生活費」は平均月額36.1万円と試算されています。
これは老後の最低日常生活費といわれる月額平均22.1万円に、旅行や趣味・交際費などの最低日常生活費以外の月額平均14.0万円を加算にしたものとなります。
たとえば、男女の厚生年金をもとに共働きの場合、
夫婦の厚生年金
男性厚生年金(16万4770円)+女性厚生年金(10万3159円)=26万7929円
ゆとりある老後生活を送るための不足額 ※老後生活30年試算
(26万7929円-36万1000円)×12ヶ月×30年
=▲3350万円
夫婦共働きであっても、ゆとりある老後生活を送るには、年金以外に約3350万円の老後資金を準備する必要があります。
また、ご夫婦が「自営業+専業主婦(主夫)」であれば、国民年金のみになるので、さらに資金は必要となります。「会社員+扶養内パート」であっても、妻は国民年金となるので、上記の計算以上の金額を用意することになりますね。