老後に向けて、今からできる準備は?

前述の3000万円以上の資金について、どのように準備していけば良いのでしょうか。

重要なのは、「複利・長期積立・保障」の3つのポイント踏まえた資産運用です。

ちなみに「複利」とは「雪だるま」のイメージで、「元金+利息」に対してさらに利息がついて増えていくものです。

まず、「複利・長期積立」ですが、金融庁の資産運用シミュレーションを使って試算してみます。

毎月3万円・年利6%の場合

  • 期間15年:元金540万円→872万4561円(元金対比161%)
  • 期間30年:元金1080万円→3013万5451円(元金対比279%)

ご覧の通り、期間15年で6%の872万円と期間30年の3013万円では、倍以上の開きがあります。つまり複利効果は期間が長ければ長いほど、効果が大きくなるのですね。

さらに長期積立のメリットは、高いときも安いときも一定額を購入するため、購入価格の平均化が図れます。これを「ドルコスト平均法」といいます。

複利効果をしっかりと享受するためには、長期間の積立を継続できなければなりません。そのためには病気や怪我・介護などの場合でもしっかりと積立が継続できるよう、医療保障や介護保障で保証をつけておくと安心ですね。

はじめてだと資産運用に不安もつきものなので、本やネットで調べる他に、動画やオンラインセミナーなども活用しながら学ぶと馴染みやすいでしょう。長期資産運用に保障をセットして、これからの老後生活の準備をさっそく始めてはいかがでしょうか。

参考資料