老後資金の頼みの綱「定年退職金」いくらもらえそうか
まずは、地方公務員の退職金を、総務省の「令和2年地方公務員給与の実態」で見ていきましょう。
地方公務員の退職金事情（60歳・定年退職者の場合）
- 全地方公共団体：2130万9000円
- 都道府県：2179万8000円
- 指定都市：2111万1000円
- 市：2119万5000円
- 町村：2025万2000円
次に、国家公務員の退職金を、内閣官房内閣人事局の「退職手当の支給状況（令和元年度退職者）」で見ていきましょう。
国家公務員の退職金事情（定年退職の場合）
常勤職員：2090万6000円
- うち行政職俸給表（一）適用者：2140万8000円
最後に、会社員の退職金を「平成30年（2018年）就労条件総合調査 結果の概況」で見ていきましょう。
会社員の退職金事情（勤続20年以上かつ45歳以上の退職者）
- 大学・大学院卒（管理・事務・技術職）：1983万円
- 高校卒（管理・事務・技術職）：1618万円
- 高校卒（現業）：1159万円
公務員・会社員ともに、定年退職金を2000万円前後できるケースも少なくないことが推測できます。こうした平均をみると、「老後2000万円問題」の大台をクリアできる世帯は多そうにも思えますが……。
果たして本当に2000万円で安心できると言い切れそうでしょうか。次で深掘りしていきます。
