一方、住宅面積は2010年の71.3㎡から2020年の67.9㎡へと6.6㎡減少。築年数は2010年の13.4年から2020年は24.9年へと11.5年増加。価格が上昇する一方で、住宅面積は狭くなり、築後年数が長期化していることが分かります(図表1参照)。

図表1:中古マンション購入の所要資金、住宅面積、築年数の推移

出所:出所:令和2年度 住宅経済関連データ(国土交通省)、2020年度フラット35利用者調査(住宅金融支援機構)より筆者作成

新築マンションと中古マンション「購入者の世帯年収、頭金、返済月額」

次に新築・中古マンション購入者のお金事情を見ていきましょう。

購入者の平均世帯年収

  • 新築マンション:788.5万円(平均年齢42.8歳)
  • 中古マンション:586.3万円(同42.4歳)

【参考】

  • 土地付き注文住宅:634.9万円(平均年齢37.6歳)
  • 建売住宅:557.3万円(同39.3歳)

新築マンションの購入者は、土地付き注文住宅や建売住宅購入者とくらべても世帯年収が高く、年収600万円以上の世帯が過半数を占めています。

所要資金に対する年収の割合を表す年収倍率も、中古マンションの5.8倍に対し、新築マンションは7.0倍と高く、新築マンション購入者は高年収を背景に、それなりに高価格の物件を購入していることが分かります。