40~50代で「老後2000万円問題」をクリアできるのは?
2019年には「老後2000万円問題」が大きな話題となりました。
先ほどのデータによれば、40代では約9割、50代でも約8割の世帯が、この水準をクリアできていないということになります。
もちろん勤め先によっては、定年退職時にまとまった「退職金」の受け取りが期待できる場合もあるかと思います。それでも、老後生活に金銭面で不安を感じている人は少なくないのではないでしょうか。
もし、現在40~50代の方であれば、老後までの時間を有効活用していくことは、資産形成のカギになります。ただ、低金利が長期化している今、銀行預金だけでコツコツと貯金していても、まとまった資金を準備するのは難しいかもしれません。
そこで、「資産運用」を取り入れることは検討してみてはいかがでしょうか。
日本では、資産運用はまだマイナーな存在と言えるかもしれません。実際に、私が証券会社に勤務していた当時も、熱心に資産運用をしていたのは一部の富裕層のみという印象でした。
しかし世界に目を向けると、資産運用はもっと身近な存在のようです。参考に、日本銀行調査統計局の「資金循環の日米欧比較(2021年8月20日)」から、欧米と日本の一般家庭の資産構成を次項で比べてみましょう。