まるわかり!みんなの国民年金受給額

では、実際にどれくらいの金額の年金を受け取っている人が多いのでしょうか?ここからは現在年金を受給している方の年金額分布をみていきましょう。

まずは、厚生労働省年金局「令和元年度(2019年)厚生年金・国民年金事業の概況」で国民年金の平均受給額を先に見ていきます。

全体…5万5946円

  • 男性…5万8866円
  • 女性…5万3699円

国民年金は、原則20歳から60歳まで40年間国民年金保険料を支払った場合、老齢基礎年金として満額の年78万900円(月額6万5075円)を受給できます。(令和3年4月時点)

年収による保険料や年金額の差はないため、加入年数が肝になります。

満額受給の場合に比べると、加入年数が1年少なくなるごとに、受給できる金額が年額2万円弱ずつ少なくなるというのが国民年金受給額の実状のようです。

つぎに、男女別の国民年金の受給額分布を見てみましょう。

〈男性〉国民年金 月額階級別老齢年金受給権者数

  • ~1万円未満…1万2693人
  • 1万円以上~2万円未満…6万803人
  • 2万円以上~3万円未満…22万1983人
  • 3万円以上~4万円未満…70万6206人
  • 4万円以上~5万円未満…134万5582人
  • 5万円以上~6万円未満…312万4529人
  • 6万円以上~7万円未満…849万4551人
  • 7万円以上…38万1323人

男性の場合、約84%が平均である5万円以上の国民年金を受給しています。

〈女性〉国民年金 年金月額階級別老齢年金受給権者数

  • ~1万円未満…6万6247人
  • 1万円以上~2万円未満…24万4695人
  • 2万円以上~3万円未満…74万63人
  • 3万円以上~4万円未満…226万4161人
  • 4万円以上~5万円未満…336万406人
  • 5万円以上~6万円未満…454万1337人
  • 6万円以上~7万円未満…598万7227人
  • 7万円以上…144万306人

女性の場合、平均である5万円以上の国民年金を受け取れているのは約64%で、男性より20ポイント少ないという結果でした。

いずれにせよ、月5万円台で生活するのは現実的ではありません。何らかの形で老後の生活費を自分で準備しておくのは必須です。