50代を過ぎたら始めたい「老後を見据えた生活設計」
今回、年収1000万円の会社員の年金額について取り上げましたが、厚生年金は思ったほど受け取れないと感じたのではないでしょうか。ただし、年収1000万円稼いでいる人であれば、企業年金にも加入している人が多いと思いますので、それを加えればゆとりある老後生活を送ることができます。
言い換えれば、年収1000万円あっても、公的年金だけに頼るのは不安があるということです。特に人生の後半で生活レベルを上げてしまうと、老後が立ち行かなくなる恐れがあります。年収がピークになることが想定できる50代をどのように過ごすかがカギとなります。50代に入ったら老後を見据えた生活設計に徐々に切り換えていくとよいでしょう。
参考資料
- 国税庁「令和元年分 民間給与実態統計調査」
- 日本年金機構「令和3年4月分からの年金額等について」
- 日本年金機構「老齢厚生年金(昭和16年4月2日以後に生まれた方)」
- 総務省「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2020年」
- 総務省「家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 2020年」
- 厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業年報(令和元年度末)」
- 公益財団法人 生命保険文化センター「老後の生活費はいくらくらい必要と考える?」
石倉 博子