ちなみこれは余談ですが、コロナ前の2019年の年間来日外国人数は3000万人を超えていました。これを日本人は喜んでいましたが、来日外国人が増えた理由は日本が30年間もデフレだったおかげで世界から見たら物価が安かったからです。
日本がデフレのまま給料が上がらないのに対し、外国はインフレで徐々に給料が上がっていたわけですから、外国人からすれば日本という国がバーゲンセール状態のようなもので、その安さを享受しに日本観光に来ていたという側面が大きいのです。
とはいえ、今後は政策的にもインフレ傾向になっていくはずです。そのため、貯金だけで円に一極集中という偏った資産管理をしていると、最悪のケースでは戦後のようなインフレが再来し、円が紙切れ同然になって資産がゼロになってしまうリスクもあるわけです。
おわりに
以上、貯金をするとお金が減ってしまう理由についてお話ししました。投資も何もせず、資産を全て日本円で貯金しておくことがいかにハイリスク・ローリターンであるか、おわかりいただけたでしょうか。
じゃあどうすればいいの? このように思われた方もいらっしゃるかもしれません。そこで次回は、大切なお金をどこに置いておけば良いのか、はたまた、どんな投資をすれば資産を守ることができるのかについて解説したいと思います。どうぞお楽しみに。
参考資料
- 提携先コンビニATM利用手数料の一部改定のお知らせ(三菱UFJ銀行)
- 実質賃金指数の推移の国際比較(全国労働組合総連合)