厚生労働省の調査によると、2020年度(2020年4月~2021年3月)の医療費の伸び(対前年同月比、以下同じ)の1日当たり医療費は3.2%の伸びとなりました。医療費は2.4%伸びた一方で、受診延べ日数が▲0.8%となっています。

診療種類別では、3月は全ての診療種類がプラス。入院外、歯科が10%程度の大きな伸びとなりました。

そこで今回はこの調査の内容を詳しく見ていきます。

受診延日数がマイナス傾向 コロナ影響か

2020年度の医療費の伸びを見ると、2020年4月に▲8.8%、5月に▲11.9%と10%程度の減少となりました。6月以降は緩やかな回復傾向でしたが、2021年1~2月は減少幅が拡大。3月は5.5%とプラスとなりました。

また、受診延日数の伸びは4~5月は▲18~19%程度と大きく減少しました。コロナ禍の影響で受診を控えた人が多いことが影響していそうです。

6~8月は▲7~10%で推移するなど減少傾向が続くも、3月は3.9%とプラスに転じました。ただ、コロナ禍の対前々年度で見ると、▲4.8%となっています。

1日当たり医療費の伸びは4月~3月を通じてプラスで推移。3月は増加幅が小さくなっています。